激愛
「おい・・・瞳!起きろ!・・・・こら、いい加減起きねえと口塞ぐぞ?」



「へ・・・?あっ・・・あたし何時の間に?」



どれくらい走ったのか気が付けば辺り一面の倉庫



なんだか潮の香りがする・・・・もしかしてここは海が近いの?



それよりもいつの間にか龍さんの肩を借りて寝ていたことに愕然とする



「あ・・・・ご、ごめんね肩借りちゃって「別に?・・どうでもいいけどお前いびきかいてたぞ」




「へ・・・?う、嘘っ」「嘘に決まってんだろほら行くぞ」



「ここはもしかして・・・・「神龍の溜まり場、まあ本拠地ってとこか?基本的にみんないい奴ばっかだから安心しろ、でも俺から離れるんじゃねえぞ」



「あ・・・うんわかった、でもなんで離れるなって・・・・」




「俺と一緒にいる限り絶対変なことはしねえから安心しろ、ただまあ昔の神龍とはちょっと違うってことだけは覚えとけ!後々わかることだけどな」



そう言い放つと車のドアを開けて龍さんは降り立った



しっかり手を繋いで龍さんと降り立ったあたしは皆の息を呑む音が聞こえたような気がした



これほどまでに注目を浴びたことがあっただろうか



ざっと見ただけで100人は優に超える人数の男達がバイクをいじったり話をしていたり



そんな見るからにカラフルな頭をしたTHE不良!みたいな人たちがあたしを食い入るように見つめていた








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