激愛
するとお父さんの脇腹から血が滴り落ちる



・・・・・え?なんで血が?



え・・・なに?もしやお母さんは・・・お父さんを刺したの?



え・・・・?



「・・・くっ・・・」




そう言ったまま崩れ落ちるお父さん



お母さんは呆然と血の付いた花瓶の欠片を持ったまま立ち竦む・・・・




「ひっ・・・・」



驚きのあまり声が出なかった



あたしは何がなんだかわからなくてその場に座り込んだ




それから先・・・あたしの記憶は曖昧で・・・




気が付いたら真っ白な天井の真っ白な空間にいた



ここは・・・・・?




あっ・・・・薬の匂い




もしかして病院なのかな?




ゆっくり身体を起こすと隣にはぐっすり眠るお父さんの姿が見える



あれ?あたし・・・・あっお父さん!





ふと我に返り急いでお父さんの傍に駆け寄った






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