激愛
「お・・・おいしい!」



「喜んでもらえてよかったよ、このコーヒー豆は特別に焙煎してもらってるものなんだ」



「へえ・・・凄いですね、あたしブラックで飲んでおいしいって思ったコーヒーなんてこれが初めてです!」



しばらく待っているとコーヒーカップをお盆に乗せて総長さんが部屋に入ってきた



淹れてもらったコーヒーを最初だけでいいから砂糖もミルクも入れずに飲んでみて!



なんて言われたから素直に飲んでみたらこれが意外とおいしい



さっき飲んだインスタントとは大違い!砂糖も入れてないのにあたしでも飲みやすい



それになんだかとってもいい香りがするし・・・・矢島さんってコーヒー淹れるの本当に上手なんだな




あたしがコーヒーを幸せな気分で味わっていると隣の龍さんから笑い声



「ふっ、よかったじゃねえかお子様の瞳がおいしいって言うんならお前も満足だろ」



「ああ、気に入ってもらえてよかったよ、ところで龍はあのこと瞳ちゃんには話したの?」



「いや、まだ話してねえし・・・それに今日だって何も言わずに連れて来ちまったから瞳は何もわかってないと思う」




「くくくっ、龍さんらしいね~全く信じられないよ」




目の前に座る信吾君がコーヒーカップ片手にくすくす笑いだした



そういえばあたし何も言われずに突然連れて来られたんだ、黙って付いて来たあたしもどうかと思うけど・・・・




仕事だって頭があるから疑問にも思わなかったんだけど・・・目の前にあるパソコンの画面にちらりと目をやった



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