激愛
「瞳・・・本当にあんた大丈夫なの?」



「あっ・・・うん大丈夫だよ警備も十分にしてもらってるし、今日は誠二君が一緒に溜まり場に行ってくれるらしいけど」




「そのこともだけど、神龍の内部も龍さん派と総さん派に分かれて一触即発らしいじゃん内と外も問題抱えてさああたし瞳のことが心配で・・・」



授業もすべて終わって帰り支度をしながら誰もいなくなった教室で心配そうに突然言い出した桃ちゃん



まだ下っ端である神龍メンバーの誠二君・・・色々と話を聞いているらしくこの頃は口を開けばこんな感じなのだ




神龍の溜まり場には初めて行った日からもう5日が経つ



初日は疲れがピークに達して翌日の朝起きられなくて遅刻してしまい迎えに来た龍さんに怒られてしまったけど・・・・



何故かその日を境にメンバーが病院送りにされる事態になろうなんて思いもしない




今日も不安を抱えながら誠二君のお迎えを待つ



龍さんは今日何か用事があるらしく溜まり場には遅れて顔を出すとのこと



今日は何事もなく無事であればいいなあ、そんなことを思って誠二君のお迎えを待った



すると廊下から誰かがばたばたと駆け足で入ってくるのが見える



「おーい!ごめんごめん瞳ちゃん!待った?」



「ううん、そんなことないよそんなに待ってないし」



息を切らして入ってきた誠二君にそう答えると姉である桃ちゃんがきつい一言を浴びせていた







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