激愛
どすっとまるで荷物を置くようにベットに降ろされたあたし



いつの間にか龍さんに組み敷かれ手を頭の上でまとめられ身動きが出来ない



目の前に居る龍さんは射るような瞳であたしを見つめた後思いもかけないことを呟いた



「なんであんなこと言った・・・・?答えろ」



「あんなこと?あんなことって?」




「竜谷高校に行くって言ったことだ、一体どういうつもりだ!お前はあそこがどういうところだかわかって言ってんのか?」




「わからないけど・・・行ったこともないしわからないけど何かせずにはいられなくて女のあたしだったら警戒されずに調べられるんじゃないかと思っただけで・・・」




龍さんの無言の圧力にあたしは言葉の語尾が小さくなった



すぐ目の前にいる龍さんはそんなあたしに向かって呆れたように溜息をつく



「あの竜谷高校は男子が9割、女子は1割にも満たない学校だ・・・・女なんざ族関係の奴がほとんどのあばずればかりそんな学校に潜入捜査だ?笑わせてくれる」



そう一言言うと龍さんはあたしを組み敷いた腕に力を込めた




「ほら・・・・抵抗してみろよ、瞳みてえな女が竜谷高校に行くってことは狼の群れに兎を放つのと同じこと」



「痛い!痛いよ龍さん!いい加減離し・・・んんんっ」




う・・・嘘・・・あたしのファーストキス!噛みつくような荒々しいキスを繰り返す彼に次第に頭の中が真っ白になっていった


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