激愛
「あの清風学園それも神龍の姫が竜谷高校に転入してきた・・・・それだけでも何かあるって考えるのが普通だよね」




「そうだねえ~まあ神龍も色々とあってね、ちょっと調べたいこともあったんでこうやって懐に潜り込んだけど・・・?」




秀一君が当然だと言わんばかりに側近である中村君に答えた



「森田秀一・・・お前何を探りに来た?ここ何年かは休戦協定が結ばれてはいるが清風も竜谷もいつ戦争が始まるかわかったもんじゃねえ、瞳を・・・神龍の姫をうちに転入させたってことはそれだけで危険を伴う、次期総長の葛西がそれがわからねえはずがない」



竜谷のリーダーでもある相馬翼、あたしの幼馴染つーくんが眉間に皺を寄せそう問いかけた



その表情はあたしの知らないつーくんでまさにリーダーの顔



一瞬にしてリーダーの顔になったつーくん・・・何処か遠くにいってしまったように思えた




「へ~あたしのことも調査済みなんだ~でもいくら兄弟でも龍が何を考えてるかなんてわかんないからねえ・・・あんたの言うとおり敵の懐に入って無事に済むとは思ってないんじゃないかな」




「おい、そこまでして調べたいことは一体なんだ・・・?旧校舎に来たのもそれが目的なんだろ」



つーくんの大きな声が部屋中に響き渡る、すると背後から声が聞こえてきた



「翼~この人たちが調べたいことって繁華街で最近暴れまわってる黒覆面の集団のことなんじゃな~い?」



それまで沈黙をしていた黒髪の美少女、つーくんの彼女?らしきひとが口を開いた



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