激愛

「美由紀が酒浸りになってしまって・・・」



鮫島さんのその一言から話は進む



話は途中からお父さんも交えての話になった



なんでも来る途中お父さんの会社に伝言を残して来たらしくその伝言を聞いたお父さんが急遽駆けつけたみたい



龍さんと秀一君の存在にちょっと驚いたようだったけど友達だって言ったらにこやかに迎えてくれた




「あの・・・・あたし達部外者は帰ったほうがいいですよね？なんだか込み入った話みたいだし」



「いや、君たちもいてくれても構わないよ瞳の親友のようだし・・・・わたしはもうすぐ日本を離れてしまうから事情を知っててもらったほうがいいかもしれない」




秀一君がそう問いかけるとお父さんは溜息をつきながらそう答えた



隼人だけが事情を全くわかっていないようであたしに抱かれたままきゃっきゃと声を上げて笑っている



あたしは母親である美由紀さんに何があったのか嫌な予感が拭えないまま隼人をぎゅっと抱きしめた




「はじめまして、わたしは瞳さんと同じ清風学園三年葛西龍一と言います、隣のこいつが弟の秀一こんな格好してますがれっきとした男です」



「はじめまして～森田秀一と言います！この格好は趣味みたいなものなんで気にしないでください！よろしく～」



この場にそぐわない秀一君の明るい声が響く、お父さんはかなり驚いていたようだけど・・・



鮫島さんも自己紹介を始めるとゆっくりとした口調で話し出した