激愛
「何かあったのね?ねえ何があったの?急に行くなって言われてもわけわかんない」



「はあ~どうしても聞くのか?黙って戻って来てはくれねえのか」




「理由も聞かずにあたしがはいそうですかって黙って頷くと思う?」



龍さんのすがるような瞳に一瞬ほだされそうになったけどそうもいかない



イケメンは何してても絵になるなんて反則!あやうく頷きそうになったけど心を鬼にしてあたしはきゅっと唇を噛み締めた



「竜谷の姫・・・・」



「え?なに?竜谷の姫がどうかしたの?」




「竜谷の姫、上原沙耶は朱実の従姉妹だ」



え・・・?今なんて言ったの?朱実?朱実って・・・確か



「沙耶さんが朱実って人の従姉妹?それが一体どうし「わかんねえのか?朱実は神龍を引っ掻き回した張本人、黒陀のスパイだった女だ」




黒陀のスパイだった女、朱実さん・・・・あたしは本人とは面識はないけど総さんの思い人
だった人



その人が竜谷の姫である上原沙耶さんと従姉妹



何かあるのかもしれないけどでもただの偶然じゃ・・・


「瞳、偶然だとかって片付けんじゃねえぞ何かあるって思っておいたほうがいい・・・あいつを甘くみんなよ極力接触しねえほうが「じゃあ尚更竜谷に留まらなくちゃ」」



「は・・・?お前俺の話聞いてたか?」




呆れた果てた声が耳に響く、目の前に般若のような顔をして立ちはだかる龍さんがいた



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