激愛
孝太さん・・・・今日初対面のあたしになんでそんなことを?



「ふっ、なんでそんなことを突然?って顔してるね」



「あっ・・・・す、すみません」



思いっきり自分の思考が顔に出ていたのかと思うと気恥ずかしくて俯くしかなかった


あたしってそんなに思っていることが顔にでてるのかな?



これは気を付けなくっちゃ・・・・そんなあたしを見て孝太さんは再び口を開いた



「龍一があまりにも自然に素で君に接しているのをみて、瞳ちゃんは龍にとって特別なのかと思ったんだけど違うのかな」



特別・・・・?あたしが龍さんにとって特別なんて・・・



龍さんのことは嫌いではないけど特別な存在ってことはもちろん恋愛感情も含まれると思う



そんな感情、好きって感情・・・・愛おしいって思うくらい人を好きになったことがないからあたしにはわからない



もちろんあたしに対して龍さんが特別な感情を持っているかなんてそんなこと・・・あるわけないよね




ちくりと感じた痛みに無理矢理蓋をして孝太さんに話をした



「素の龍さん自身を見せてくれているならあたしはとても嬉しいですけど特別な存在なのかは
疑問です」




「そうかなあ俺から見たら瞳ちゃんのこと龍はかなり気に入ってると思うんだけど?」




目の前にある灰皿に煙草を押し付けながら孝太さんはそんなことを呟いた



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