激愛
只今帰りの車中・・・なんだか黙りこくって流れる車窓ばかりを見ている龍さんに思わずため息



隼人を連れて座敷から出てきたあたしはすぐこの場の妙な雰囲気にすぐ気付いた



な、なんなんだろ?この妙な空気・・・・一体あたしが席をはずしたわずかな時間に何があったんだ!




って思うくらい微妙な雰囲気、はあ一体なんなのよ



「どうしたの?何かあったの」  



「いや・・・たいしたことじゃないんだよそれより隼人君だっけ?大丈夫?」




「あ~大丈夫です、お腹いっぱいになって眠くなっちゃったみたいで・・・ご迷惑おかけしてすみません」



「いいんだよ今度またおいで、龍と一緒じゃなくても是非来てよ!瞳ちゃんみたいな可愛い子は大歓迎だからさ」



そう言ってあたしの肩をポンと叩く孝太さん



となりで軽く舌打ちをする龍さんを見て孝太さんはニヤリと口角を上げて微笑んだ



「じゃあ孝太さん、ご馳走様でしたまた来ます「おう、またいつでもいいから来いって言っても総長の就任式やらもあるしお前も忙しいか~」



「まあ、落ち着いたらまた顔出します・・・・じゃあ」




「お~じゃあな!ああ、そうそう!情報担当の信吾だっけ?奴元気か?この間ひょっこり顔出したんだけどなんだかすげえ落ち込んでるみたいだったからさ~少し元気づけてやれ」





孝太さんの言葉に了解!と龍さんが答えると店を後にした




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