激愛
取りあえずその日は風邪薬をもらい泣き疲れた隼人を抱いて早々に引き揚げたあたし達



優太さんの姿を見ると泣き出すので薬の飲ませ方とか座薬の入れ方とか龍さんに仕方がないから聞いてもらった




いくら弟でも座薬とかって入れたことないし・・・・離れて暮らしてからは美由紀さんが面倒みていたからここ最近の隼人のことは全くわからない




まあ、隼人は人懐っこいのか誰に抱かれてもニコニコしているような子だけど・・・お医者さんは苦手だってことが今日解った



あっという間にマンションに到着すると荷物を抱えてエントランスを通り抜ける龍さん




薄い毛布にくるんだ隼人は泣き疲れたのかぐっすり眠っている




すると部屋に入るなり龍さんは何を思ったのか台所に直行



何かを作り始めた・・・・・!




え?なにしてるの?



「ねえ・・・・龍さんが台所に立つなんてどうし「隼人のやつ朝から何も食ってねえだろ?粥でも作ろうと思ってさ」




へ・・・・お粥?龍さんがお粥作るの?っていうか作れんの?



「お前、作れんのかって顔してんな?馬鹿にすんなよ俺だって粥くらい作れる・・・・よく母さんに作ってやったからお粥は得意なんだよ」




そう言って冷凍庫から冷凍されたご飯を取り出すと作り始めた龍さん





手際の良さにあたしは思わず目を見張った




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