激愛
でも聞こえないふりをして隼人を抱き寄せるとそっと目を閉じて狸寝入りをした



「瞳・・・?」



龍さんがそっとドアを開けて入って来たのがわかって一瞬身構える



「おい、寝てんのか?」



そう呟くとベット脇に近づいてくる気配がした



ぎしっと軋むようなベットのスプリングの音・・・・すぐ傍に龍さんが座り込んだのが解る




何故か心臓が爆発しそうな位どきどきして心音が聞こえてしまいそう



かと言って今更目を開ける訳にもいかない



あたしは隼人をぎゅっと抱きしめたまま龍さんが去って行くのを待った



すると額になにやら暖かい感触・・・・え?龍さんあたしの髪を撫でてる?




固まったまま身構えていると掠れるような龍さんの声が耳に届いて来た




「ごめん・・・・瞳に迷惑とか言って・・・・」



そう言いながら優しく髪を撫でている龍さん、なんだか暖かいな・・・・



すごく守ってもらえてるみたいで安心する・・・媚薬みたいな龍さんの手はまるで魔法みたい



一瞬意識が遠のきそうになった瞬間、閉じた瞼に感じる柔らかい感触




・・・・え?あたしキスされてる?



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