激愛

「人の寝込みを襲うなんて最低・・・」



「瞳があんまり可愛い顔して寝てんのが悪い」



・・・は？な、なにそれ？



理由になってないし！っていうか、そんな台詞平然と言ってのけるんじゃないわよ



こっちは恋愛スキルが龍さんほど高くないから勘違いしちゃうじゃん



そんなこと言われたらあたしじゃなくても自分に好意を持ってるんじゃ・・・なんて思ってしまう！これだから無駄にイケメンな男は困る



「ね・・・ねえなんで？」




「・・・は？なにが？」　　「なにがって・・・・その、さっきのキ」




あたしが最後の言葉を言いかけると同時に軽く唇に響くリップ音



「・・・・な！/////」



「もしかするとこのことか？」



にやりと不敵な笑みを浮かべる龍さん・・・・こ、この男！



どさくさに紛れてキスをしてきた龍さんを寝たままのあたしはキッと睨んだ



「隼人が気になって来てみればふたりで気持ちよさそうに寝てるし・・・・でもお前俺が部屋に入ってきた時肩の辺りびくってなっただろ？」



「え・・・・？」　　「すぐ狸だってわかってちょっと悪戯心が湧いた、瞳・・・そんな目で睨んでも無駄だぞ」






起き上がろうとするあたしを組み敷く龍さんをただ見つめるしかなかった