激愛
すれ違う人は学校帰りの女子高生、サラリーマンなど様々



あたし・・・・咄嗟によく考えもせずに出てきちゃったけど・・・




馬鹿だな、隼人が熱出して寝込んでるのに・・・・




「あたしなにやってんだろ、お姉ちゃん失格だよね」



あんまり遠くには行けないけど少し一人になって頭の中を整理したい



まあ、考えたところでどうなるもんでもないかもしれないけどでもやっぱり・・・・




「婚約者がいる人と同居ってのもおかしい・・・よね?でも引っ越したばっかで出て行くのも
面倒って言えば面倒だよね~はあどうしよう」





独り言を呟きながらぽーっと歩いて辿りついた先はマンションから歩いて数分のところの小さな公園



辺りが暗くなる中、遊具で遊ぶ子供は誰一人いない



考え事するにはもってこいか・・・・




そんなことを思っていたから気が付かなかった




夜になるとこの公園が不良の溜まり場のようになっているなんて




「・・・・だ、誰?んんんんっ!?」





背後から近づく影と気配に気が付いて振り返った時には既に遅く・・・・




物凄い力で後ろから羽交い絞めにされてあたしはあっという間に身動きが取れなくなっていた














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