激愛
「こんなとこでひとりで一体な~にしてんのかな?」



背後からはそんなふざけた感じであたしに問いかける男と目の前に学ラン姿の男二人



金髪と黒髪にメッシュを入れた目の前の男はにやにや笑いを浮かべていかにもチャラそうな雰囲気




同じ金髪でも龍さんとは全然違う!でも一体あたしをどうするつもりなんだろう



躰を羽交い絞めにされているあたしがどんなに動こうともびくともしない



やだやだ!やだよ!あたしはただ色々頭を冷やして考える為にここに来たのに・・・・




なんでこんなことになってんのよ!こんなの想定外だし




なんとか逃げようと抵抗を続けるけど男の力は強さを増すばかり



一体どうすれば・・・・?




「へ~こりゃかなりの上玉じゃん!まあこんなとこうろついてんのが運のツキおとなしくしてればお兄さんたちがめいっぱい可愛がってあげるからさ」




「そうそう!おとなしくしてれば俺たちが天国を見せてあげるから大声出すんじゃねえぞ!いいな?」





あたしが黙って頷くと背後の男の口に当てていた手の力が弱まる




・・・とその瞬間じゃりっと誰かが近づいてくる気配を感じてあたしは思わず身構えた
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