激愛
だ・・・誰?これ以上人が増えたら幾らあたしでも太刀打ち出来ない



こんなことならなんでもいいから格闘技かなんかやっておくんだった




後ろから羽交い絞めにされてたんじゃ股間を蹴って逃げる!なんて手段は使えそうにないし




そんなことを頭の中でもんもんと考えているとなにやら聞き覚えのある声が聞こえてくる




え・・・・?この声はもしや?




「男三人寄ってたかってなにしてんだよ!その子を離してもらおうか」




「な・・・なんだ?てめ「へ~俺のこと知らない奴がいたとはね俺もまだまだだな」




不敵な笑みを浮かべて近づいてくる彼はあたしが知っている温和な影は何処にもない




これが神龍総長の顔なんだ・・・・あたしは全身に緊張が走ってその場に固まったまま彼を見つめた




「総一郎さん・・・・どうして?「驚いたよ、偶然通りかかって何気なく見たら見覚えある女の子がいるしさ~まさか瞳ちゃんとは!」




総一郎さんがそう答えると男三人はやっと彼の正体に気が付いたようで・・・・




「お・・・おい!ちょっと待て・・・こいつあの神龍の総長じゃねえか?」




「はあ?神龍の?って・・・・おい!お前マジで言ってんのかよ?」




男達は食い入るように総一郎さんを見つめるとあたしを突き飛ばして後ずさりを始めた
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