激愛

「瞳ちゃん、龍と何かあった？」



「・・・・・え？あ、あの・・・えっと」




「ふっもしかして図星ってやつかな？」




隣の総一郎さんはそう言って肩をすくめるとぽつりぽつりと語り始めた



何処か遠くを見つめながら・・・・




「あいつが瞳ちゃんと暮らすって聞いた時は耳を疑ったよ」



「え？な、なんでですか？まああたし一人じゃないし隼人もいるし正確に言えば三人で」



「でも自分のテリトリーにあのマンションに女が入ったのは瞳ちゃんが初めてじゃないかな」




・・・・え？あたしが初めて？そんなの嘘だ



だって婚約者さんが合鍵とか持ってるんじゃ？あたしが初めてなんてありえない




「それは嘘だと思います「・・・・？瞳ちゃん？」」




「婚約者の松上響子さんってひとが初めてなんじゃ・・・？」



「あ、あの女のこと知ってるの？瞳ちゃん」




驚いたように目を見開く総一郎さん・・・・総一郎さんあの人のこと龍さんの婚約者のこと知ってるの？




あたしは驚いたままの総一郎さんを見つめているとポケットの携帯が震えはじめた