激愛
「どうかした?もしかして龍から?」



「あはは・・・・あたりです!黙って出て来たからかなりお怒りのようで」




「そっか、それは心配するよね?何も言わずに出てきた瞳ちゃんが悪い」




「す、すいません・・・・」




平謝りのあたしにくすっと笑いを浮かべる総一郎さん



相変らずイケメンだな・・・・っていうか、総一郎さん髪色が黒髪になってる



今更気付くなんてあたしってば!



実直な好青年な印象の総一郎さんってなんだかいいな



このひとが暴走族の総長だったなんて信じられない




でもなんだか少し痩せたかな?それはたぶん・・・・辛い恋をしたから?




「瞳ちゃん俺に謝るんじゃなくて龍にちゃんと謝るんだよ、あいつがひとりの女の子に対して電話口で大きな声を上げるほど心配して電話を寄越すなんて・・・・以前の龍じゃ考えられないことなんだからさ」




「は、はい!帰ったらちゃんと謝ります」




「瞳ちゃんはいい子だね、何があったか知らないけどちゃんと謝ればあいつは許してくれるよ
そんなに心の狭い男じゃないし」




そう答えるとあたしの肩をポンと軽く叩いた
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