激愛
「ふっ・・・瞳ちゃんは傍に居てあいつの愚痴を聞いてやってるだけでいいそのままでいいんだよ何も特別なことをしろって言ってんじゃないんだ・・・・ね?」



「はい・・・・」




あたしは素直に頷くと再び頭に触れる暖かい総一郎さんの手



ぽんぽんと子供をあやすように触れると柔らかな笑みを浮かべている




なんだかそれだけで心が軽くなったように思えてならなかった




そのままでいい・・・そのままのあたしでいいんだ



なんだ、それだけで良かったんだ



あたしの心がほっこりと暖かくなった瞬間背後に人の気配




じゃりっと音がした瞬間振り返ると仁王立ちになって立ちはだかる龍さんの姿



・・・・・な、なんか物凄い不機嫌?



背負ってるオーラがいつもと違う




龍さん怒ってる?黙って隼人をほったらかして出て来たから・・・




あ~どうしよう完全に怒ってる!これはまずい



「あ、あの「なんで瞳と総が一緒にいる?」」




「あ~散歩してたら偶然逢っただけだよ」




「ふ~ん・・・・つうか、むやみやたらにこいつに触るんじゃねえ!」





総一郎さんの撫でていた手を掴むと龍さんはそんなことを言いはじめた




・・・・え?黙って出てきたことを怒ってるんじゃないの?
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