激愛
「・・・・・!」




あたしにとっては初めてのキス



驚いてる間もなくキスは繰り返され一体どうしてこんなこと?なんて考えていられたのは最初だけだった



啄むようなキスを繰り返すと段々深くなる口づけに息が続かなくなる




息が苦しくなって弱々しく龍さんの胸を叩くと突然離れた体になんだか淋しさを憶えた




でもあたしの方はと言えば息も絶え絶えでようやく息を吸える状態にほっと胸を撫で下ろす




ふと我に返り目の前の龍さんを見つめると漆黒の瞳と目が合う




それだけで胸の奥がきゅんとなって今までしていた行為に恥ずかしさが込み上げてきた




すると再び龍さんの手があたしの頬を撫でる、ぴくりと反応したあたしに柔らかい笑みを浮かべていた




「拙いキスだな・・・・初めてか?」




こくりと頷くと再び龍さんの胸に抱きしめられた



甘い香りがあたしの鼻腔をくすぐる、龍さんこんなことされたらあたし・・・どんどん好きになっちゃう




どうしよう・・・・あたしの中の好きって気持ちが止められない
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