激愛
「あの女のことは俺がなんとかする・・・・」



あの女・・・・あの女って婚約者の?



頭を過る目の覚めるような美人、誰もが振り向く非の打ちどころのない彼女響子さん



何故か彼女の向けられる瞳が怖くて仕方ない



ぞくりと背筋に緊張感が走った




「瞳は何も心配しなくていい・・・・だからお前の気持ち聞かせてくれ」




「・・・・き」




「・・・・あ?全然聞こえねえ「・・・・・好き」」




「もっと大きな声で言ってくれねえと聞こえねえ」



聞こえるはずなのに聞き返す彼に恥ずかしさはマックスで・・・・



わざと聞き返している龍さんに思わず涙目になるあたし



半ばやけくそ気味で大声で叫んだ



「大好き!大好き大好き大好き!!!」




「ぷっ・・・・そんなに連呼しなくても聞こえてるし・・・合格だ」




そっと抱きしめるとこめかみに柔らかな唇が触れたのがわかった
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