激愛
でも・・・それでもあたしは龍さんのことが好き、好きになってしまった





好きだから誰にも渡したくない、たとえそれが響子さんでもこればかりは譲ることが出来ない




この思いだけは誰にも負けない自信がある



だからあなたの手を決して離しはしない




あたしは龍さんを信じてる




何があっても信じてるからね?いつかきっと言える日が来るよね



今はちょっと恥ずかしくて言えないけどいつか・・・・・ね?




「ほら、朝御飯たべよ?隼人が限界みたいだし」




「お~そうか、わかったわかった!じゃあ飯にするか?」




隼人に微笑んだかと思うとそっと頬にキスをしてくるキス魔の彼



すっと離れた途端背後にあった温かいぬくもりがなくなったのがちょっと淋しい




妙に淋しさを感じながらも隼人の隣に座ると待っていたかのように龍さんが話し出す





「もう瞳は竜谷に行かなくてもいい、清風に・・・・俺のいる所に戻ってこい」






射抜くような眼差しであたしを見つめるとそう突然切り出した


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