激愛
でも、ちょっと待って・・・龍さんはもしやつーくんとあたしのことを話しに?




まだ未だに何も掴めていない黒覆面の集団




龍さんは危ないと感じてあたしを連れ戻しに来たんだ




でも見方を変えればあたしが囮になれば何かが確実に掴めるはず




もしあたしを狙っていればの話だけど・・・・だからもう少しだけここにいたほうが良いのかもしれない




あたしは龍さんに守ってもらってるだけの何も出来ない女にはなりたくない




きゅっと唇を噛み締め鞄を引っ掴むとあたしの足は自然に旧校舎へと駆け出していた




背後から秀一君の声が聞こえていたような気がしたけど頭の中は龍さんで一杯で・・・・





そんな旧校舎に入ったあたしを待っていたのは翼くんことつーくんと龍さんの激しいやり取り




呆然と立ち尽くしたあたしの耳に入ってきたのは愛しい龍さんの声と・・・・




いつも冷静沈着なつーくんの声、耳に響いて来た俺の女だというフレーズにどきりとしたのもつかの間





龍さんが自分の物だと言わんばかりにぎゅっと肩を抱き寄せてきた










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