激愛
「こいつのことは・・・・瞳は俺が守る守ってみせる」




そんな殺し文句にも似た言葉を吐きながら呟く龍さんに胸がキュンと鳴るのはたぶんあたしだけじゃないはず




こんな言葉を目の前で言われたら・・・・




あたしは嬉しさと恥ずかしさが入り混じった感情のままただ黙って頷いていた



そんなあたしを見ていた龍さんのあたしを抱きしめる腕に力が籠る




そっと前髪に触れた龍さんの唇が体の奥をきゅんとさせた




「言葉で言うのは簡単だけど・・・本当に守れんのかよ、神龍の次期総長さん?」




「なんだと?何が言いたい?」




つーくんこと相馬翼くん、竜谷高校のリーダーでもある彼の言葉が冷や水を浴びせたかのように広がってゆく




あたしと話す時はとても穏やかな表情のつーくんなのに・・・・




今日のつーくんはあたしの知らないつーくんで、嗚呼やっぱりこの人はこの学校のトップなんだなってことを思い起こさせる




「考えが甘いって俺は言いたいんだけど・・・?」





龍さんにそんなことを言い放つつーくんからあたしはなんだか目が離せなかった
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