激愛
「あんまり考えないようにしなくちゃ・・・・」



誰かに見られてるって感じるのはあたしの気のせいなのかもしれないし




色々考えてもきりがないよね?心を強く持たないと・・・・




龍さんの婚約者のこととか色々あるけど、あたしの龍さんに対する気持ちは誰にも負けない




地球上の人間の中でたった一人の人を好きになるということは何よりも素晴らしいことだと思うから




「隼人・・・お姉ちゃんとブランコにでも乗ってみようか?」




きゃっきゃ言いながら微笑む隼人に目を細めながらエレベーターに乗り込む




今は取りあえず龍さんに言われた通り近くの公園といえども短時間で帰るようにしなくちゃ




エレベーターはあっという間に一階に到着してあたし達はベビーカーを押しながらエントランスを通り抜けた




すると入り口付近に居る二人組の男の子が目に入る




二人共茶髪の男の子で片方の子は幾つものピアスが印象的、もう一人の子はしゃがみ込んで煙草を吸っていた




おいおい!君は未成年でしょ?って言いたかったけどぐっと言葉を呑み込んだ





だって、なんだかとても嫌な笑みをあたしに対して見せた二人





この子達が龍さんが頼んだ神龍の護衛?あたしは怪訝な気持ちのままゆっくりと二人に近づいた




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