激愛
瞳ってあたしの名前を呼んで欲しい・・・・




独占欲の塊のような人だけどそれがなんだか心地よくて、本当に愛されてるって実感できる




いつものようにあたしを抱きしめて優しく囁いて欲しい・・・・




囁いて欲しいのに、抱きしめて欲しいのに龍さんは遠い




掴もうとすればするほど遠くに行ってしまうような気がする




でもやっぱり・・・・あなたに逢いたくて声が聴きたくてたまらない




そっと手を伸ばした瞬間頭を過った龍さんの横顔




「・・・・いたっ!つっ・・・・!」




こめかみに走る痛みにはっと我に返った



なんだろう・・・・これは夢?それとも現実?




なんだか長い夢を見ていたような気がする




ぐるっと周りを見渡すと見慣れない大きなキングサイズのふかふかのベットに寝かされているのがわかった




起き上がろうとして躰を動かそうとした瞬間ガシャリと音が響く





・・・・え?何これ?!





ふと見上げると両腕が鎖で繋がれていて・・・・?パニックが体中を駆け巡った











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