激愛
もしやこの辺りの族が瞳を攫ったか?いやそんなはずはねえ・・・・



この近辺の族は神龍に逆らうなんてことはまずない




先代の先輩たちがほぼ傘下に収めて以来多少のトラブルはあっても族同士の抗争なんてのはここ何年もなく平和な日々が続いてる




ひとつ気になることといえば黒覆面の集団だが・・・・




メンバーの行動を知っていてまるで待ち受けていたかのように襲ってくる謎の集団




もしや神龍にスパイ?それとも裏切り者が?




「そんなことある訳ねえ・・・・・」




俺はぽつりとそう呟くともう一度深い溜息をついた



すると誰かが入ってきた気配・・・





ちらりと視線を移すと総一郎が汗を拭いながら冷蔵庫に向かうと入っていたミネラルウォーターをごくりと飲んでいた




「どうだった?繁華街の辺り行ってきたんだろ?」




「おい・・・・龍一大丈夫か?ちゃんと飯くってんのかよ、それよりもお前毎日寝れてんのか」




「一日二日寝れなくても食わなくても死にはしねえよ・・・それよりどうだったんだよ」





俺はゆっくり起き上がると総一郎の報告に耳を傾けた
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