激愛
「瞳さん、今日はあたし自宅に戻った後婚約式のドレスの打ち合わせに行くから晩御飯はいらないわそのまま自宅に帰るから・・・・」




「あ~俺も響子に付いて行くから俺のぶんの晩飯もいらないや」




「わ・・・わかりました」




婚約式・・・・ドレスの打ち合わせ、頭の中を二人が寄り添う姿が目に浮かぶ



嫌だ!嫌だよ・・・・



嫉妬と苛立ちがごちゃまぜになって訳がわからなくなる



あたしは何時までこうしてここに居ればいいんだろう




婚約式が終えるまでっていうけどあたしに耐えられるだろうか




龍さんが響子さんのものになってしまうなんて・・・・




あたしの心をあざ笑うかのように響子さんが駄目押しで辛い一言を告げたのはすぐのことだった




「もうあたし行くけど瞳さんにいいこと教えてあげるわ」



・・・え?いいこと?嫌な予感が全身を駆け巡る



にやりと微笑むと彼女は帰り際あたしに捨て台詞を吐いて去っていった




「龍一さん、この頃荒れてるらしいわよ?毎日毎日喧嘩して痣作って傷だらけ・・・かと思えば女をとっかえひっかえ」




りゅ・・・龍さんが?そんな・・・・!








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