激愛
あたしは取りあえず隼人の着替えと自分の着替えを数枚リュックに詰める




お金は一銭も持ってないけど・・・・街まで出ればなんとかなるかな




いざとなれば年齢を誤魔化して働いてもいいよね?




取りあえず隼人が食べられるものを用意してここから逃げよう




逃げるんなら晩御飯が終わって夜になってからがいい




護衛の人達も食事時は交替するから隙が出来る




夜になれば隼人も寝ているからおんぶして逃げれば・・・・




この別荘が何処なんだか見当もつかないけど




待っていて・・・!龍さんもうすぐ逢いに行くね




あたしは龍さんの顔を思い浮かべながら準備をする



それだけでなんだか龍さんにもうすぐ逢えるような錯覚に陥るからあたしってば単純なんだろう





でもあたしはこの別荘のセキュリティを舐めていた、世間知らずもいい所





全て敵の手の平の上だったなんて知る由もなかった
< 392 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop