激愛
「・・・・つっ!」




「俺がなんにも知らねえとでも思ってたのか?お前気付いてねえの?お前の躰から響子と同じ匂いがすんの・・・・」




「・・・・!?匂い?」




「前に聞いたことがあったんだよ、その香水なんて名前の香水なんだってな・・・あまりにもくせえから聞いてみたら自分専用に作らせている特注品だって言ってた、あいつは俺が気に入ってると勘違いしてたみてえだけど」




香水・・・・そういえばあまり気にも止めなかったけど喜一君から女物の香水の匂いがほのかにしたような




でも、それだけのことでここにたどり着いたの?




少し疑問に思いながらもあたしは龍さんの話に耳を傾けていた



「偶然ってのは恐ろしいよね・・・・まさか龍の実の母親の会社で瞳ちゃんの友達がバイトしてるなんて夢にも思わない」




えっ・・・・龍さんの実の母親?



友達がバイトって、もしかして桃ちゃん?




龍さんの過去や家庭環境のことはあたしはなるべく触れない様にしてきた



何故って龍さんから・・・・龍さん本人から自発的に話をしてほしかったから・・・・




だから、話をしてくれないのはちょっぴり淋しかったりするし彼女だって思うんならもっと頼って欲しいってのが本音
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