激愛
「お前の妹には申し訳ねえと思ってる・・・・でも俺は最初にちゃんと断ったはずだ誰とも付き合うつもりはねえとな」




「龍!でも待て!あいつは「お前の妹の美奈から告白されたが俺はちゃんと断った、それでも泣いて縋って挙句の果てにストーカーまがいのことをして俺を追い詰めたのは美奈だ・・・」




「そうだったな・・・・あの時の美奈ちゃんの龍に対する執着は異常だった、まあそのことが原因のひとつでもあんのか龍の女嫌いに拍車がかかった」



総一郎さんがぽつりと呟いた



あたしは喜一君の妹さんとは面識はないけど本当に好きだったんだなってのは伝わってくる



人を好きになるってなんなんだろう



ある意味そのひと一人に執着するってことはもう好きって気持ちを超えているのかもしれない




だったらあたしも同じなのかも・・・・あたしも龍さんに執着してるひとり



龍さんに目線を移すと不意にあたしと目が合った



柔らかい笑みをふっと浮かべるとあたしの頬に手を滑らせる



それだけであたしの身体の奥がきゅんとなって頬が熱をもったのがわかる



やっぱりそうだ・・・・あたしはもう龍さんに捕らわれている



「龍さん・・・・あたしは過去の龍さんも今の龍さんもまるごと好き」




「瞳・・・・「絶対来てくれるって信じてた・・・」




そっと抱きしめると龍さんの身体が少し震えていた




< 411 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop