激愛
「あたしはどこまでも龍さんを信じてる・・・・だから龍さんもあたしを信じて」




「信じる・・・・俺はお前を「笑わせんな・・・!!」」




「俺はお前らみたいな恋愛ごっこ信じちゃいない、人間なんていつか必ず裏切るんだよほら俺みたいにね」




その時まるで喜一君の言葉が合図であるかのように沢山の黒づくめの男達が雪崩れ込んできた



あっという間に取り囲むとあたしの腕を誰かが掴んで羽交い絞めにする



龍さんとあたしは離された挙句龍さんも数人の男達に羽交い絞めにされて身動きできなかった




神龍のメンバーもあたしと龍さんを人質にとられた為反撃も出来ない



なにやら頬に冷たいものをぴたぴたと当てる喜一君




・・・・え?これってナイフ?



驚いて固まったままの龍さんが唇を噛み締めながら大声で叫んだ



「やめろ!!瞳を離せ!頼むからそいつを傷つけないでくれ!」



「ふっ・・・俺は龍さんの大切なもんを傷つけることだけを思ってここまで来たのにそのお願いは聞けないかな~」




「喜一!よせ!瞳ちゃんは関係ないだろ」



「総一郎さん・・・・俺は瞳ちゃん本人には何にも恨みも憎しみもないけどでも二人が幸せになることはどうにも許せないんだよ」




喜一君の言葉に身動きが出来ない・・・・いつの間にかナイフはあたしの腹部に当てられていた
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