激愛

「お前ら龍さんのこと存分に可愛がっていいぞ、俺は瞳ちゃんを可愛がってるから」



そんな喜一君の一言で羽交い絞めにしていた男達や周りにいた男達が一斉に雄叫びを上げる



龍さんは抵抗できるはずもなく複数の男達に殴られていた




一切抵抗しないのはあたしが喜一君にナイフを向けられているから



「くっそ・・・・喜一！お前卑怯だぞ」



「総さん！俺らもう我慢の限界っすよ好き勝手言われて総長をあんな目に遭わされて！」



「いや・・・・お前たちちょっと待て」」




神龍のメンバー達は今にも殴りかからんと拳を握りしめ悔しそうな表情を浮かべている



そんな悔しそうなメンバーをあざ笑うかのように喜一君は上機嫌で答えた




「殴れるもんなら殴ってみなよ？君たちのお姫様の綺麗な体に傷がついてもいいんならね」



口角を上げて背後から抱きしめた形の喜一君が心底怖いと思った



あたしは一歩も身動きできずに龍さんが殴られるのを傍観したまま




やめて・・・・・一体どうすれば？



龍さんが傷つくのを見るのは耐えられない！




「やめて・・・・やめてよ！！喜一くんもうやめて！」





あたしの声と隼人の泣き叫ぶ声が部屋中に響いていた