激愛
「とりあえず命は助かった・・・よかったな龍」




「総さんの言うとおりっすよ!瞳ちゃんが龍さんを置いていくはずがないし!」




「とりあえずお前も病室に戻れ・・・骨に異常がないとはいえ全身打撲で輸血までしてんだぞ
無茶すんな」




「ふっ、これ位なんともねえ・・・・っつ」



俺は集中治療室に運ばれストレッチャーに乗せられる瞳を食い入るように見つめる



数日は集中治療室に入れられるらしい瞳、俺は奇跡的に骨に全く異常はなく一般病室にこのまま入院となった




車いすに乗った俺を総一郎はその場から移動させると信吾数人のメンバーと共に病室に向かう




その信吾の腕の中には泣き疲れた隼人が泥のように眠っていた




隼人・・・・ごめんな、お前の姉ちゃん守ってやれなくて傷つけちまった




俺って最低な男だよな、お前は何にも悪くねえのに・・・




病室の窓を何気なく見ると夕日に染まる真っ赤な空




瞳が俺の前から姿を消してどれ位の時がたったのか




怖かった・・・・愛する者が自分の前から消えそうになった時怖くて仕方なかった





こんなどうしようもない俺を瞳はどう思う?




お前をこんな目に遭わせても離してやれそうもない俺を笑うなら笑ってくれ




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