激愛
「龍・・・・婚約解消してお前本当に大丈夫なのか?」
総一郎が心配そうな顔を浮かべて俺に尋ねる
お前なんて顏してんだよ、って突っ込みそうになったがその言葉を呑み込んだ
なんだかそんな冗談が言える雰囲気ではなかったから・・・・
こいつは普段は穏やかだが怒らすと本当に恐い
伊達に族の総長をやっていた訳ではねえってのは俺が嫌ってほど知ってるし
でもこいつになら知っていてほしいって心の底から思った俺は徐に口を開いた
「あの人が・・・・俺を助けてくれたんだ」
「あの人・・・?「龍さんあの人って一体・・・」」
「一時は恨んで憎んでいた実の母親が俺を助けてくれた」
「龍さん「龍・・・・」」
信吾と総一郎の声が重なる・・・・俺はポケットに入ったままの母親の名刺をそっと握りしめた
皮肉なもんだな、瞳の居場所が判明したのも婚約式を取りなしてくれたのもあれほど憎んでいた母親だったなんて
名刺には母親の名前と今ネットスーパーで急成長を遂げた会社名が書かれている
まさかそこに瞳の友達が偶然バイトしてるなんて夢にも思わねえだろ
総一郎が心配そうな顔を浮かべて俺に尋ねる
お前なんて顏してんだよ、って突っ込みそうになったがその言葉を呑み込んだ
なんだかそんな冗談が言える雰囲気ではなかったから・・・・
こいつは普段は穏やかだが怒らすと本当に恐い
伊達に族の総長をやっていた訳ではねえってのは俺が嫌ってほど知ってるし
でもこいつになら知っていてほしいって心の底から思った俺は徐に口を開いた
「あの人が・・・・俺を助けてくれたんだ」
「あの人・・・?「龍さんあの人って一体・・・」」
「一時は恨んで憎んでいた実の母親が俺を助けてくれた」
「龍さん「龍・・・・」」
信吾と総一郎の声が重なる・・・・俺はポケットに入ったままの母親の名刺をそっと握りしめた
皮肉なもんだな、瞳の居場所が判明したのも婚約式を取りなしてくれたのもあれほど憎んでいた母親だったなんて
名刺には母親の名前と今ネットスーパーで急成長を遂げた会社名が書かれている
まさかそこに瞳の友達が偶然バイトしてるなんて夢にも思わねえだろ