激愛
色々考えることは山ほどあるのになんだか頭が働かねえ



これはたぶん繋がれた点滴のせいなのか今にも眠りそうな顔をして俺は答えた




「まあ・・・・それは後でゆっくり話させてくれ、すまん悪いが少し眠りてえ」



「おお!すまん!じゃあゆっくり寝てくれ・・・瞳ちゃんの意識が戻ってたらすぐ連絡くれよ?又来る」




「龍さんゆっくり休んで下さいね~隼人君のことは心配いらないっすよ瞳ちゃんのお父さんが来るまで家で責任もって預かりますから」




「お~悪いな・・・頼んだぞ」



俺はそう呟くとひらひらと手を振り帰るメンバーを見送った



でも、瞳のことが気になって眠いはずなのに目を閉じようとするとあいつが何処かに行きそうで・・・・




まあ総一郎たちが帰った後入れ替わり立ち代わりメンバーが見舞いに来たから退屈はしなかったがな




だから多少気は紛れたがあいつのことが気になって仕方ねえ



そっと瞼を閉じて俺は考えを巡らせる




全ては瞳の意識が戻ってから・・・・じゃないと俺は何も出来ねえ




瞳・・・・お前さえいてくれたら俺は何にもいらない、早く目を覚ませ!




だが俺の願いもむなしく一週間経っても瞳の意識は戻ることはなく唇を噛み締めてお前を見つめることしか出来なかった











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