激愛
顔のあちこちに絆創膏を貼ってある顔がなんとも痛々しい



至る所に包帯を巻いてあったりしてある意味壮絶としか言いようがない



あんなに痛めつけられて命があっただけ幸運だったのかも・・・・




神様が本当にこの世に居るのなら感謝してもしきれない




あたしの行動は龍さんを守るって意味では良かったのかも・・・・



「生死の境を彷徨うのは予想外だったけど・・・結果としては「良くねえぞ・・・!」」




「・・・・・へ?お、起きてたの!?」



「今起きた・・・つうか自分の女に守られて得た命なんて俺は男としては情けねえって常々思ってる」




龍さん・・・・どうして?



怪訝な顔を浮かべるあたしに向かってそっと躰を起こすとベットの上で龍さんはゆっくりと話し始めた




「納得出来ねえって顔してんな、惚れた女を守るのは男の役目だろうが・・・・」



「男の役目・・・・」




「そう、男の役目だが結果的に瞳を傷つけて俺が助かった・・・俺は瞳があんなことをするとは予想外だったからあの時はもう一瞬頭ん中真っ白で・・・」




たとえ俺を助ける為とはいえもうあんなことはするんじゃねえ





龍さんの言葉が心の奥にそっと染みこんで行った



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