激愛
ちゅっと響いたリップ音に顔から火が出そうになる



こ・・・・こんなところで!ふたりが見てるっていうのに・・・・!




「龍さ・・・・?もう!なんで~?」



「顔真っ赤だし、こんなことくらいで赤くなるなんて瞳は可愛いな」



そんなことを言いながらあたしの頭をくしゃっと撫でる龍さんに胸がきゅんとなる



ちらりと視線を響子さんと喜一君に向けるとなんだか呆気に取られたのかその場に立ち尽くしたまま




龍さん!・・・・いい加減みんなが見ている前でこんなことはやめてください




響子さんは半分怒り心頭の面持ちでこちらを見つめてるし・・・・



あたしはいたたまれない気持ちであたしの髪や頬を撫でている龍さんに視線を移した




「ちょ・・・・ちょっとあんたたちなんなのよ?あたしが喜一を好き?惚れてるって?はあ?
何を根拠にそんなこと言ってんのよ」




「何を根拠にって・・・・お前見てたら馬鹿でもわかるっつ~の」




顔を真っ赤にして龍さんに怒る響子さん



そんなふたりに半ば呆れ顔で龍さんは言い放つ



「ば・・・・馬鹿ってあのねえ「いい加減さっさとくっついてお前らふたり何処へでも行け」




この街から出てけ俺の前から消えろ・・・・龍さんの掠れたような声が耳に響いた
















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