激愛
「は・・・・母親って・・・え?は?」



「ふふふっ、はじめまして龍一の母の安藤美也子ですよろしくね」




そう言いながらニッコリ微笑む彼女はとても高校生の子供がいるようには見えない



龍さんと並んでいるとまるで姉と弟って感じだし



すると突然響子さんが思いもかけないことを言い出した




「あ・・・・あの、もしかして今ネットスーパーで有名なあのshop安藤の社長さんじゃないですか?」




「あら?あたしのこと知ってるんだ?」




「知ってるも何も・・・・!先月の経済紙にも記事が載ってたしあたし毎月欠かさず読んでるんです」




しょ・・・shop安藤の社長!この人が?



たしかこのshop安藤って会社最近かなり急成長してる会社でよくテレビとかネットとかでも最近耳にする




その会社の社長が龍さんの母親だなんで・・・・




あたし、龍さんのことそういえば知ってるようで何も知らないかも



それで彼女だって言えるの?好きな人のことは何でも知りたいのに龍さんは何も言ってくれない





ずきっと胸の奥が痛みを増したような気がしたけど平静を装って龍さんに向き直った
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