激愛
「な・・・なによ!みんなで寄ってたかって・・・あたしは誰の言いなりにもならないんだから!」




「きょ・・・響子、よせ!いい加減にしろよもう帰るぞ」




「だ、だって喜一「もういい・・・・よせって言ってんだ今回のことでは瞳ちゃんを傷つけたことは事実なんだ加えて龍さんまで・・・感情にまかせて行動してしまったリーダーである俺の失敗でもあるし何を言われても仕方がないだけど・・・龍さん」



「なんだ喜一・・・」




「瞳ちゃんを傷つけてしまったことは謝るよ、申し訳ないと思ってるすまない・・・」




喜一君がそう答えると震えあがる位冷たい目で彼を見据える龍さんがいた



あたしに向ける蕩けるくらい優しい瞳との違いに圧倒される



たぶんあんな目で見られたら誰でも凍り付いてしまうんじゃないだろうか




そんな百獣の王に狙われてしまった小動物のように喜一君がなんだかやけに小さく見えた




「俺は瞳を傷つけたお前たちを許すことは出来ない、そして仲間を裏切ったお前をな・・・」




「龍さん!俺は「もう二度と俺の前に姿を見せるな・・・・今度会った時はお前らに何するかわかんねえぞ?いいな?」




龍さんがそう言い終えるやいなやぺこりと頭を下げると踵を返して帰って行く二人の足音がやけに耳に響いていた






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