激愛
「龍さん・・・!ちょっといいっすか?下に龍さんの母親だって名乗る女が来てるんっすけど
どうしますか」





・・・・あ?母親だと?!


一瞬継母であるあの女の冷ややかな顔が浮かぶ




ありえねえ・・・・あの女とは俺を誘惑してきてからは、ほぼ実家には絶縁状態



交流があるのは唯一弟である秀一くらい




まあ、親父とは仲がいいとは言い難いがたまに会う程度



気位が高く不良なんて雑魚の集団と常々言っていたあの女




そんな奴らが集まるこの溜まり場にあの女が進んで自分から来るなんて考えられねえ




ありえねえし!・・・・だったら誰だ?もしかして新手の追っかけか



めんどくせえな、俺は舌打ちをひとつすると立ち上がりドアを開けて立つメンバーの方に向かった




「悪いな・・・・どうせ俺らの追っかけかなんかだろ?俺が直接がつんと言ってやるからもう行っていいぞ」




「はい!すいません・・・・お願いします」




下っ端のまだあどけない顔をした坊主頭の男は深々と礼をすると階段を駆け下りていく




俺は目頭をそっと押さえるとドアの外へと足を向けた
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