激愛
動揺を隠せない俺はその女の顔を見つめたままで・・・・




その様子を見ていた総一郎がいつの間にか俺の傍に来ていたことなど気付きもしない



隣に俺を支える様に立つ総一郎は怪訝な表情を浮かべたまま彼女に向き直ると凛とした張りのある声で問いかけた




「あなたのその情報は確かなことなんですか・・・?」



「そのことを今から話そうとしてるんだけど・・・え~ともしかしてあなたは神龍の総長さんかしら」





「はい・・・私は神龍総長、矢島総一郎と言います取りあえず場所を移して話をしましょう二階へどうぞ」





「おい・・・・総一郎本当に幹部室に入れていいのかよ」




「とりあえず話を聞こう・・・・今はどんな情報も見過ごすことは出来ない、そうだろ?龍」




そうだ、とりあえずガセネタでもいいから情報が欲しいのは確かだ



こんな悠長なことをしてる暇はねえ、こいつらが何を目的で現れたかはしらねえが・・・



俺たちは瞳の居所を知っているというこの突然現れた女の話を取りあえず聞くことにした



なんでもいい・・・・とにかく糸口が欲しい


縋る思いの俺は総一郎の言葉にただただ黙って頷いた










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