激愛

そのshop安藤という企業の社長は幹部室の部屋に入って座るなり驚きの言葉を口にする



「葛西龍一さん、あなたの実の母親が本当は生きているって知ったらあなたはどうするかしら」




「・・・・・は？な、なんでいきなり・・・って・・・は？」




俺は混乱していた、思考が停止する・・・・っていうか瞳の話じゃねえのかよ



なんで母親の話になってんだよ！俺の母親は俺を捨てて出て行ったあと病気で亡くなった




違うのかよ？つうか・・・・この女は一体・・・？




俺は訳がわからぬまま目の前に座る秘書の男と女社長を交互に見つめる




すると秘書の男は呆れたように溜息をつくとゆっくりと話し出した




「申し訳ありません、社長が先走り過ぎたようで」




「そうですよ、全く・・・・でもなんで突然龍一の母親の話に」




総一郎が問いかけると秘書の男は俺の顔をちらりと一瞥して言葉を発した




「それにしてもよく似ていらっしゃる「・・・・は？似てるって・・・」




「わが社の社長である葛西美也子さん・・・・今は結婚されて岡嶋美也子さんとなっております、まあ似ているのも当然です」




葛西龍一さん、目の前に居る方が正真証明あなたの実の母親です





何を言われたのか一瞬把握出来ず穴の開くほど秘書と言われる男の顔を見つめていた