激愛
「左足首のねん挫と右腕の打撲・・・あとは肋骨を骨折してるので全治2か月ってとこですかね~」



「はあ・・・そうですか、でも命に別状なくてよかった」



あたしはほっと胸を撫で下ろしながら先生の話を聞いていた



電話で呼び出した彼は未だにこないしとりあえず付添いの方に病状を説明しますとのことなので話を聞いているって訳




付添いって・・・・まあ付き添いは付添いだけど・・・



あたしこの人の名前も知らないんだよね、先生にそれを言ったら驚かれそうなんでとりあえず話を聞くことにした



身内の人が来たらあたしから話をすればいいだけだし!



「あの・・・彼の意識は戻ったんですか?あたしが問いかけても何の反応もなかったので」



「ああ~彼、疲れが溜まってたみたいですねえ~検査では骨折の他に異常は見られなかったので今一般病棟のほうに移しましたから面会しても大丈夫ですよ病室は307号室です」



「あっ、そうですかありがとうございます」



あたしは先生にぺこりと頭を下げると処置室を後にした



でもどうしよう・・・・あたし目が覚めるまでいたほうがいいのかな



電話の彼はまだ来てないみたいだし・・・・




取りあえず彼が来るまで傍に着いててあげようかな



そう思いながら廊下を歩いて病室を目指した
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