激愛
躰を預けた瞬間段々深くなる口づけに頭が真っ白で・・・



息が続かなくて思わず口を開けた瞬間、待っていたかのように龍さんの舌が絡み合う



大人のキスを繰り返す龍さんに頭の芯から躰の奥までじんわりと何かが溢れた




もし誰かが来てこんなところを見られたら!



狂おしいほど抱きしめる龍さんの厚い胸板をそっと押した



ありったけの力を振り絞って再び胸を叩くとやっと気付いた龍さんは名残惜しそうに唇を離した



「んっ・・・・はあっ・・・」



「ふっ・・・・エロい顔」




「なっ・・・・エロいって!龍さんが突然「我慢出来なかった・・・悪い」




そう答えるとふっと微笑んで再び振ってくるキスに驚く



「瞳がキス・・・・してほしそうに見えた「な・・・なんで?そんな風に見えた?」




「見えた・・・つうか、お前見てるだけで触れたくてしようがねえ」




「龍さ・・・ん」



「俺が瞳のこと愛してるようにあの人は愛したひとを諦めきれなかった・・・一時は諦めたのに、俺の母親は俺を捨ててまで思いを貫いた」




その気持ちが今の俺には痛いほど分かる・・・・そう呟くとそっと抱きしめる龍さんの身体が震えていたように見えたのは気のせい?




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