激愛
は・・・はじめての相手って・・・えっ



はじめてって・・・そういうことだよね



っていうか、義理とはいえこの人は母親だ



そんなひとと龍さんが関係あったっていうの?



嘘だ・・・・そんなの間違ってるよ



聞きたくない、聞きたくないよ



「ふっ・・・・言葉もないってことかしら?まあいいわあなたとのことも一時の気の迷いだと思うし」



き・・・気の迷い?気の迷いってなんなの?



あたしの龍さんへの思いを気の迷いだなんて言葉で片付けて欲しくない



この思いだけは誰にも間違いだなんて言わせない



あたしは胸の奥から湧き上がる思いを押さえきれずに言葉をぶつけていた




「別れてくださいってどういうことですか?お母様に突然そんなこと言われてもあたしは龍さんと別れるつもりはありません」




「そう・・・あくまでも別れないって言うんならあなたの大好きな龍一がとっても困ることになるんだけどそれでもいいの?」




「こ・・・・困ることってなんなんですか?」





すると問いかけると同時に枕元にばさりと投げられた茶封筒




にやりと口角を上げて笑みを浮かべる彼女を見て冷や汗が流れた
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