激愛
一体誰だろ・・・?



自宅の電話なんて知ってるひとは極僅か



身内と龍さん、それから総一郎さんくらいにしか伝えてないけど



この時間ってみんなまだ学校だよね?



時計を見ると午前11時を過ぎたばかり



首を捻りながら受話器を取ると耳に響いてきたのは涼しげな声



「あっ・・・瞳ちゃん?・・・俺、総一郎だけどわかるかな」




へ・・・・?そ、総一郎さん?!



確かに総一郎さんには知り合ったばかりの頃携帯と自宅の番号を教えてた



今まで一度も自宅になんて連絡が来たことはなかったのに・・・またなんで



「元気だった?退院おめでとう体調はどう?無理してない?」



「はい!大丈夫です、お医者様も問題ないって言ってくれて・・・でもお父さんが日本にいる今週いっぱいは学校休もうと思ってるんですけど」




「そうか・・・・大変だったよね、ごめん俺達の力が及ばなくて」



「あっ・・・謝らないでください!悪いのは誰でもないってあたし思ってますから」




「瞳ちゃんにそう言ってもらえると有難いよ、ところで龍一のことは聞いてる?「はい聞いてます・・・総長室に籠ってるんですよね?」




「そうなんだよ、・・・・で瞳ちゃんに頼みがあるんだけど」




そう言って提案してきた総一郎さんの言葉に思わず目を見開いた




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