激愛
色素の薄い茶色の髪、猫のような大きな瞳にぷっくりしたピンクの唇




色白の卵形の顔立ちはまさしく母に瓜二つ




母はとても綺麗な人であたしもその遺伝子を受けついでいるらしい




日に日に母に似てくるあたしの顔



自分の容姿が人よりも勝っているとは正直思っている



だって、街を歩けば必ずといっていいほど声を掛けられるし・・・・




告白だってされたりもするから




でもそんなのあたしの外側だけしかみていない



外見だけしか見ないで好きだの付き合ってだの言われてもあたしは無理



それにあたしは愛だの恋だのそんなのわからない




永遠の愛を誓っても男なんて所詮いつか裏切るもの・・・・




周りの男なんて所詮あたしの見てくれだけを見ているだけ




現にお父さんだって・・・・





あんなに仲の良かったお父さんがお母さんを裏切るだなんで思いもしない





それは単身赴任をしてまもなくの小２の夏のことだった
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