激愛

でも一触即発の雰囲気に押されてあたしの頭の中はちょっとしたパニック



どうしよう・・・龍さんにときめいている場合じゃないよね



「あ・・・あの龍さんこれはね・・・「龍、お前はいつまで駄々捏ねて籠ってる訳？」」



「・・・・は？」




「触るなとか言ってるけどお前瞳ちゃんのことどう思ってる訳？俺さあお前にほったらかしにされてる瞳ちゃんが不憫で慰めてただけなんだけど・・・っていうかさ」



・・・・えっ？！今なんて？



何か聞き捨てならない言葉が聞こえたような・・・？




「お前がいらないんならさ瞳ちゃん、俺に頂戴・・・？」



は・・・・はあ？




ちょ・・・ちょっと！あたしを食べ物かなんかのように軽く



総一郎さんってば何考えてんの？




龍さんは龍さんで睨んだまま眉間に皺寄せてるし・・・怖いったらない



「痛いんだけど？離してくんないかな」




「だったらお前がその手を離せよ・・・・瞳に触るんじゃねえ」





総一郎さんがにやりと口角を上げて笑ったような気がした