激愛
「龍一~お前三日も連絡とれねえで一体全体今までどこでなにしてたんだよ!俺、胃に穴が開くかと思うくらい毎日心配してたら突然見知らぬ女から連絡あるし・・・あっあれ?どうも」




「ど・・・どうもはじめまして」



突然侵入してきた男にあたしは咄嗟に身構えた



金髪のピアスじゃらじゃらの可愛い顔立ちのチャラそうな彼は入って来るなりそう捲し立てる



彼はあたしに気が付くとぺこりと頭を下げ照れくさそうに頭を掻いた




「あ・・・・あの~もしかして龍一を助けてくれた人ですか?」



「あ、はい・・・そうですけど」




「あ、やっぱりそうだ龍の奴についててくれたんっすね?感謝してます!ありがとうございますお礼と言ってはなんですが今度俺と一緒に食事でも「喜一!こんなとこでナンパなんかしてんじゃねえ!」




龍一さんと彼の言葉が重なった・・・・彼が来たお蔭で病室が明るくなったように感じる



でもそんな雰囲気もつかの間、彼の龍一さんの冷たい言葉が再びあたしに浴びせられた



「女・・・!もう喜一も来たからもうお前に用はねえとっとと帰れ」



「りゅ・・・龍!なにもそんな言い方しなくたって」




「言われなくても帰ります、でも一言だけ言わせてもらえませんか?せっかくあたしが助けた命を粗末にしないでくださいただ・・・もし今度あなたが何処かで倒れてたとしてもあたし金輪際絶対に助けませんから!そのつもりで!じゃ」




怒り心頭のあたしは一気に捲し立てるとその場を後にした





彼がにやりと口角を上げていたことなど気付きもせずに・・・・





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